2009年1月に放送されたドラマ「トライアングル」の
小説を読みました。
以下、ドラマとの違いや私的な感想など。
小説の内容について触れています。
小説を読みました。
![]() | トライアングル 角川グループパブリッシング 2008-09-25 by G-Tools |
以下、ドラマとの違いや私的な感想など。
小説の内容について触れています。
ドラマのほうの内容がおぼろげになっていたんですが
読み進んでいくうちに、だいぶ思い出すことができました(苦笑)
10歳で殺された少女の名は「葛城佐智絵」。
「郷田亮二」の設定…
医者を辞めてリヨンのインターポールへ、その後、日本に研修に…
というのも同じです。
佐智絵の母は葛城清子、父は葛城均。
亮二の兄が事故死したのは同じだけど両親は健在。
亮二が医師の道を捨てることになったことで確執があり
妹の唯衣は医師と結婚していて
入り婿となったその唯衣の夫が郷田病院を継ぐ形で
郷田家に同居しているという設定。
ドラマの中では唯衣(相武紗希)が大きな役割を持つシーンもありましたが
小説の中では説明程度でした。
(以下、カッコ内はドラマでの役者名)
亮二の同級生で出てくるのは堀米卓也(マギー)と富岡康志(谷原章介)。
秋本了(佐々木蔵之介)のような役割をしていたと思われるのは
小説の中では女性になっていて
志摩野鷹也(堺雅人)は中国人で、中国名で出てきます。
物語は、当時の佐智絵や亮二のクラス担任だった
女性教師の目線から始まり
事件後の心情から生まれた贖罪の気持ちや
「葛城サチ」(広末涼子)が現れることになった同級会との関わり、
その後の女性教師の生き方などが描かれています。
「贖罪を感じている」というのは
ドラマの中の郷田亮二と同じで
この教師の心情が語られることによって
佐智絵を殺されたことの無念さに加え
殺人の時効に伴う罪の失効について、や
遺された者の心の傷の重さを
より深く感じさせられます。
お話の大筋の流れと設定はだいたい同じなんですが
大きく違っていたのは、ドラマでは
主要人物の中に犯人がいると思わせて進行していたこと、でしょう。
これは、見ていた方ならわかると思いますが
最初は小学生の亮二が殺したようなシーンがあって
それからどんどん怪しいターゲットが変わっていきましたよね(笑)
小説中には丸山慶太(小日向文世)は出てきますが
黒木舜(稲垣吾郎)、黒木信造(北大路欣也)の親子は出てきません。
当時のことを知る刑事(ドラマでは浅野和之さんが演じていました)として
信造という名の人は出てきますが
良心的で、彼もまた佐智絵の死を悼み
犯人逮捕に至らなかったことを悔やんでいます。
そして、ドラマほど死人は出ないのが救い(笑)なのですが
ドラマで見ていた結末を思いながら
この小説を読んでいくと、すっかり肩透かしで…(苦笑)
また、小説では事件から20年後(15年の時効+5年)(ドラマでは25年後)なので
亮二(と同級生たち)は30歳。(ドラマでは35歳)
サチは、事件の3年後に10歳で養女になったので27歳。(ドラマでは30歳)
この辺はキャスティングの関係があってのことと思われますが
それにしても役者さんの年齢設定が合っていないように感じたり
遡った話が出てくると、さらにおかしく感じたりしてましたっけ。
サチの友人、木元真知子(市川実和子)はサラッと登場。
新藤利道(宅間伸、小説では新保利通)も
ドラマと同じ設定で出てきましたが
母親の清子(風吹ジュン)は佐智絵に対しても、サチに対しても
可哀相なことをしていたんですよね。
その夫の均(大杉蓮)は、養女のサチに対してすごくいい父親でした。
サチが佐智絵ではなく、サチとして生きられるようになる流れは同じ。
亮二との関係も良いものになります。
この小説の終わり方はドラマとは違う形、違う語られ方だったんだけど
読み終えてスッキリしたという感じはなく
一応の解決は示してあるものの
「遺された者の心の傷」を再び考えさせられるものに終わりました。
殺された佐智絵の家族は元より
生い立ちや境遇が不幸な登場人物も多くて
共感できるところもあれば、理解しづらいところもあり
「トライアングル」の意味は語られずじまい。
察してください、というんであれば、ドラマと同じだったのかな?
小説のほうを先に読んでいたら
ドラマの感想もまた違ってきたんだろうな…というところでした。
読み進んでいくうちに、だいぶ思い出すことができました(苦笑)
10歳で殺された少女の名は「葛城佐智絵」。
「郷田亮二」の設定…
医者を辞めてリヨンのインターポールへ、その後、日本に研修に…
というのも同じです。
佐智絵の母は葛城清子、父は葛城均。
亮二の兄が事故死したのは同じだけど両親は健在。
亮二が医師の道を捨てることになったことで確執があり
妹の唯衣は医師と結婚していて
入り婿となったその唯衣の夫が郷田病院を継ぐ形で
郷田家に同居しているという設定。
ドラマの中では唯衣(相武紗希)が大きな役割を持つシーンもありましたが
小説の中では説明程度でした。
(以下、カッコ内はドラマでの役者名)
亮二の同級生で出てくるのは堀米卓也(マギー)と富岡康志(谷原章介)。
秋本了(佐々木蔵之介)のような役割をしていたと思われるのは
小説の中では女性になっていて
志摩野鷹也(堺雅人)は中国人で、中国名で出てきます。
物語は、当時の佐智絵や亮二のクラス担任だった
女性教師の目線から始まり
事件後の心情から生まれた贖罪の気持ちや
「葛城サチ」(広末涼子)が現れることになった同級会との関わり、
その後の女性教師の生き方などが描かれています。
「贖罪を感じている」というのは
ドラマの中の郷田亮二と同じで
この教師の心情が語られることによって
佐智絵を殺されたことの無念さに加え
殺人の時効に伴う罪の失効について、や
遺された者の心の傷の重さを
より深く感じさせられます。
お話の大筋の流れと設定はだいたい同じなんですが
大きく違っていたのは、ドラマでは
主要人物の中に犯人がいると思わせて進行していたこと、でしょう。
これは、見ていた方ならわかると思いますが
最初は小学生の亮二が殺したようなシーンがあって
それからどんどん怪しいターゲットが変わっていきましたよね(笑)
小説中には丸山慶太(小日向文世)は出てきますが
黒木舜(稲垣吾郎)、黒木信造(北大路欣也)の親子は出てきません。
当時のことを知る刑事(ドラマでは浅野和之さんが演じていました)として
信造という名の人は出てきますが
良心的で、彼もまた佐智絵の死を悼み
犯人逮捕に至らなかったことを悔やんでいます。
そして、ドラマほど死人は出ないのが救い(笑)なのですが
ドラマで見ていた結末を思いながら
この小説を読んでいくと、すっかり肩透かしで…(苦笑)
また、小説では事件から20年後(15年の時効+5年)(ドラマでは25年後)なので
亮二(と同級生たち)は30歳。(ドラマでは35歳)
サチは、事件の3年後に10歳で養女になったので27歳。(ドラマでは30歳)
この辺はキャスティングの関係があってのことと思われますが
それにしても役者さんの年齢設定が合っていないように感じたり
遡った話が出てくると、さらにおかしく感じたりしてましたっけ。
サチの友人、木元真知子(市川実和子)はサラッと登場。
新藤利道(宅間伸、小説では新保利通)も
ドラマと同じ設定で出てきましたが
母親の清子(風吹ジュン)は佐智絵に対しても、サチに対しても
可哀相なことをしていたんですよね。
その夫の均(大杉蓮)は、養女のサチに対してすごくいい父親でした。
サチが佐智絵ではなく、サチとして生きられるようになる流れは同じ。
亮二との関係も良いものになります。
この小説の終わり方はドラマとは違う形、違う語られ方だったんだけど
読み終えてスッキリしたという感じはなく
一応の解決は示してあるものの
「遺された者の心の傷」を再び考えさせられるものに終わりました。
殺された佐智絵の家族は元より
生い立ちや境遇が不幸な登場人物も多くて
共感できるところもあれば、理解しづらいところもあり
「トライアングル」の意味は語られずじまい。
察してください、というんであれば、ドラマと同じだったのかな?
小説のほうを先に読んでいたら
ドラマの感想もまた違ってきたんだろうな…というところでした。
2009/08/03(月) | ドラマ雑感☆本 | トラックバック(1) | コメント(2)