
映画と、そのあとに見たお芝居の感想です。
原作の「MIDSUMMER CAROL ~ガマ王子 VS ザリガニ魔人~」
の舞台は2004年に初演。
7月にBSで放送された2008年3月に舞台再演されたものは録画してありましたが
それを見ないまま、映画を先に見に行ってきました。

ローマ字で流れていたオープニングのキャスト名は
何となく読む気がしなくてそのままスルー。
おかげで(?)目いっぱいデフォルメされたメイクの役者さんが
しばらく誰が誰だかわからないままでした。
中島哲也監督の画面いっぱい原色ハデハデの世界の映画を見るのは
「嫌われ松子の一生」以来。
この世界に違和感のない阿部サダヲの存在はすぐにわかったけど
もともとの私的イメージとのギャップが大きかったのは
医者役の上川隆也さんと患者役の國村隼さん。
特に國村さんなんて、今、毎週見ている「あんどーなつ」の“親方”が
こんな…こんな…Σ( ̄ロ ̄lll)
そんなこんなで刺激的な画面に気を取られてしまって
ストーリーになかなか入ることができなかったり
途中に出てきた木村カエラのフツウのメイクが
とっても地味に感じてしまったり(笑)

事故に遭って、記憶が1日しか持たない少女・パコ。
毎朝、母親からの誕生日プレゼントの本を見つけ
「毎日読んでね」のメッセージを守って毎日読むけど、
毎日、彼女にとっては初めて読む本。
そして、毎日が、パコの誕生日。
くり返される「ガマ王子 対 ザリガニ魔人」。
毎朝リセットされる彼女の意識の中では
そこにどうして母親が自分のそばにいないんだろうと思っても
淋しいのは1日だけ。
明日は来るだろうと思って
その日は楽しく過ごせていたのかも知れません。
このパコと同じ病院に入院している患者・大貫は
パコが読んでいる絵本のガマ王子のように
傍若無人で意地悪、乱暴者。
パコが大貫に殴られた頬の記憶は1日で消えるはずなのに
その感覚を覚えていたパコ。
でも、彼女の記憶の中には“殴られた”ことは消えて
“触れられた”ことだけ。
心を動かされた大貫の提案で
医者と看護婦、入院患者全員で演じる「ガマ王子 対 ザリガニ魔人」。
絵本と同じように展開していくと思われた部分が
お笑いに転換されて、笑わされた~と思っていたら
お話は意外な方向に進んでいって…。
あの“伏線”はこっちのことだったんですね。
「涙の止めかた」や、
自殺志願の男をずっと見守ってきた看護婦の話は良かったし
「ジュンペイ」には笑い、患者の職業の伏線もお見事。
雅美ちゃん(の役)が死んだときの上川さんのリアクション、
木之元さんのオカマ論、サダヲちゃんの歌う「人間なんて」は
しばらく思い出し笑いしそうなツボでした。
全体を通すと、いいお話ではあったんですが
大貫がパコの心に触れて泣くところと
その“泣き”までの展開がちょっと急に感じて
そこはすぐに入り込めなかったのが残念だったかなあ~。
…というのが映画の感想だったんですが…

この後に見た録画のお芝居では
この部分では泣かずにはいられませんでした。
充分な「間」に感じる大貫の感情と
会場中に響き渡っていると思われる役者さんの泣き声。
それがまた切ないような苦しいような…。
映画と舞台、若干の設定の違いと色んな省略はありますが
大筋ではセリフも同じで内容もそのまま。
龍門寺を演じた山内圭哉さんは舞台でも同じ役をされていました。
この映画を見て、「ちょっと気になる」と思った人は
お芝居のほうもぜひ、おすすめします。
きっと気持ち的に充足できるんじゃないかと思いますよ。
ところで、映画のエンドロールで名前を見かけた
貫地谷しほり、林家ペー・パー…?
どこに出ていたのか全然わからなくて
立ち読み(失礼)したパンフレットに答えは書いてあったけど
これはいつか、テレビで放送されたときにでも確認してみようかな、と(笑)
の舞台は2004年に初演。
7月にBSで放送された2008年3月に舞台再演されたものは録画してありましたが
それを見ないまま、映画を先に見に行ってきました。

ローマ字で流れていたオープニングのキャスト名は
何となく読む気がしなくてそのままスルー。
おかげで(?)目いっぱいデフォルメされたメイクの役者さんが
しばらく誰が誰だかわからないままでした。
中島哲也監督の画面いっぱい原色ハデハデの世界の映画を見るのは
「嫌われ松子の一生」以来。
この世界に違和感のない阿部サダヲの存在はすぐにわかったけど
もともとの私的イメージとのギャップが大きかったのは
医者役の上川隆也さんと患者役の國村隼さん。
特に國村さんなんて、今、毎週見ている「あんどーなつ」の“親方”が
こんな…こんな…Σ( ̄ロ ̄lll)
そんなこんなで刺激的な画面に気を取られてしまって
ストーリーになかなか入ることができなかったり
途中に出てきた木村カエラのフツウのメイクが
とっても地味に感じてしまったり(笑)


事故に遭って、記憶が1日しか持たない少女・パコ。
毎朝、母親からの誕生日プレゼントの本を見つけ
「毎日読んでね」のメッセージを守って毎日読むけど、
毎日、彼女にとっては初めて読む本。
そして、毎日が、パコの誕生日。
くり返される「ガマ王子 対 ザリガニ魔人」。
毎朝リセットされる彼女の意識の中では
そこにどうして母親が自分のそばにいないんだろうと思っても
淋しいのは1日だけ。
明日は来るだろうと思って
その日は楽しく過ごせていたのかも知れません。
このパコと同じ病院に入院している患者・大貫は
パコが読んでいる絵本のガマ王子のように
傍若無人で意地悪、乱暴者。
パコが大貫に殴られた頬の記憶は1日で消えるはずなのに
その感覚を覚えていたパコ。
でも、彼女の記憶の中には“殴られた”ことは消えて
“触れられた”ことだけ。
心を動かされた大貫の提案で
医者と看護婦、入院患者全員で演じる「ガマ王子 対 ザリガニ魔人」。
絵本と同じように展開していくと思われた部分が
お笑いに転換されて、笑わされた~と思っていたら
お話は意外な方向に進んでいって…。
あの“伏線”はこっちのことだったんですね。
「涙の止めかた」や、
自殺志願の男をずっと見守ってきた看護婦の話は良かったし
「ジュンペイ」には笑い、患者の職業の伏線もお見事。
雅美ちゃん(の役)が死んだときの上川さんのリアクション、
木之元さんのオカマ論、サダヲちゃんの歌う「人間なんて」は
しばらく思い出し笑いしそうなツボでした。
全体を通すと、いいお話ではあったんですが
大貫がパコの心に触れて泣くところと
その“泣き”までの展開がちょっと急に感じて
そこはすぐに入り込めなかったのが残念だったかなあ~。
…というのが映画の感想だったんですが…



この後に見た録画のお芝居では
この部分では泣かずにはいられませんでした。
充分な「間」に感じる大貫の感情と
会場中に響き渡っていると思われる役者さんの泣き声。
それがまた切ないような苦しいような…。
映画と舞台、若干の設定の違いと色んな省略はありますが
大筋ではセリフも同じで内容もそのまま。
龍門寺を演じた山内圭哉さんは舞台でも同じ役をされていました。
この映画を見て、「ちょっと気になる」と思った人は
お芝居のほうもぜひ、おすすめします。
きっと気持ち的に充足できるんじゃないかと思いますよ。
![]() | MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人 2008年版 吉田鋼太郎, 志村玲那, 笠原浩夫, 新妻聖子 ポニーキャニオン 2008-11-05 by G-Tools |
ところで、映画のエンドロールで名前を見かけた
貫地谷しほり、林家ペー・パー…?
どこに出ていたのか全然わからなくて
立ち読み(失礼)したパンフレットに答えは書いてあったけど
これはいつか、テレビで放送されたときにでも確認してみようかな、と(笑)
![]() | ガマ王子対ザリガニ魔人―パコと魔法の絵本 堀米 けんじ 主婦と生活社 2008-08 by G-Tools |
2008/09/16(火) | 映画 | トラックバック(18) | コメント(4)