どうして「人」の前に一呼吸おくのかな?と思ってましたが…。
自分が手術をした結果、人工呼吸で寝たきりになってしまった妻のことを
「人」と思うかどうか、コトーに問う伏線だったんですね。
最終回、彩佳さんの手術がメインになると思っていたので
ここにきて鳴海先生の話が出てくるとは…。
彼が冷たく心無い医師になってしまった理由は悲しいものだったんですね。
愛する家族、一人の人生を背負うことの辛さ、難しさを
島民を家族と思って治療しているというコトー先生に向けて訴える鳴海先生の涙。
手術中、動揺するコトー先生に対して必死に忠告する彼の心の中にあったもの。
うーん。深い。そしてうまいっ。
実のところ、ゆかりさんの「奇跡」の回から
コトー先生の医師としての姿勢にちょっと疑問を持っていた私。
先週の鳴海先生との違いにさらにモヤモヤしていたものが
ここで解消されたといいましょうか。
よくぞこういう話に持っていってくれました、というのが正直なところですね。
鳴海先生の話を聞いたあとにお母さんに電話をして泣いていたコトー先生。
コトー先生の家族が出てきたのも初めてでしたよね。
(お母さん役、顔が出てなくて誰かしら?と思ったら宮本信子さんだったんですね)
植物状態の鳴海先生の妻を「人」と思うかどうかの答えを出したときのコトー先生は
見失っていたものを見つけたような…それを鳴海先生によって気づかされたんですね。
島に帰ってきて三上先生と「医師とは何か」を語る二人の中に
以前のわだかまりは一切なく、医師としてそれぞれに乗り越えたものを感じました。








終わってみて、すごくいいドラマだったと思います。
作り方も丁寧だし、それぞれのテーマを大切に扱ってる感じが伝わってきましたね。
このドラマの放送中に前シリーズの再放送を見たんですが
平日毎日見てて「コトー先生、毎日手術して疲れないんだべか?」と心配してましたっけ(笑)
そういえばこのドラマって、群像劇でもありながら医療ドラマでもあったんですよね。
(本当のメインは医療のほうだったのかな?)
コトー先生、たくさんの手術、本当にお疲れ様でした

「2006」の初回では彩佳さんの乳がんが発覚。
最終回まで心配された彼女の病状・手術でしたが
転移もなく、後遺症の心配もなさそうで、さらにまた続編があってもいい感じの終わり方に
何年か後の「Dr.コトー」が期待されます。
南の島のあったか~いお話に、北国出身の中島みゆきさんの歌がよく合っていました。

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2006/12/24(日) | TV☆ドラマ | トラックバック(9) | コメント(7)