映画の感想です。

原作を書いた島田洋七といえばB&B。もみじまんじゅう~。
洋八さんが出てたらしいけど、まったく気づきませんでした(笑)
原爆症で父親を亡くし、居酒屋で働く母の元を一人離れ
佐賀のおばあちゃんの家で暮らすことになった少年のお話です。
坊主頭の子がたくさん出てきたシーンで明広少年を見分けるのは鼻の横のホクロだということに気づいたんですが、これは大人になった明広役の三宅裕司さんの特徴だったんですよね。
『がばい』の意味するところは『すごい』らしいですが、佐賀を北海道に変えた場合、『がばい』に当てはまるのはやっぱり『なまら』なのかなあ?
おばあちゃんの知恵が、ただの知恵じゃないんですね。人生哲学です
ケチは最低!節約は天才!出かける時には腰に磁石がついた紐をつけて鉄くずを引っかけて帰り
川に流れてくるものは、手を合わせてありがたくいただく。
貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。うちは明るい貧乏。 悲しい話は夜するな。つらい話も昼にすれば何ということもない。明広が勉強していると「癖になるといけないから」と言って電気を消す。
英語がわからない、漢字が書けない、歴史が苦手という明広の言葉に
うちわをあおぎながらいちいち戻ってくるばあちゃんと、その“アドバイス”がおかしくておかしくて…。
そのおばあちゃんの知恵もさることながら、学校の先生の温かさがまた良かったですね。
運動会のお昼休み、明広の元にお腹の調子が悪いと言っては弁当の交換を申し出る先生たち。
お父さんのことについて「知らん」と書いた作文についた点数は100点。
明広の机の上に乗ったスパイクシューズを見てグラウンドを走れと命令する先生。
マラソン大会で自転車伴走していた山本太郎には思いっきり泣き笑いさせてもらいました

こんな時代があったんだなーとは思うけど
テレビもラジオも着る服もなかったのはやっぱり“貧乏”だったんでしょうか。
母親の手紙を読んでしまって、いつも茶碗二杯食べていたご飯を一杯に我慢する明広…。
部屋においてあったばあちゃんが作ってくれたおにぎりの大きさと
泣きながらそれを食べる明広の姿に涙

ばあちゃんのメガネが壊れたのを見て、酒屋で働いて新しいメガネを買い
知らんぷりを決め込もうとしていた明広は、ばあちゃんの「気遣いの心得」を学んだんですね。
“冬に汽車が走っている”シーンを見て、雪がないのに何で冬?と思ったら佐賀の冬に雪はないんですね。明広がずーっと半ズボンをはいていたのも貧乏だからじゃなくて佐賀だったから?なんてことも思っちゃいました。
本当は違う映画を見るつもりだったんだけど、時間の都合が合わなくてコレになっちゃったんですが
いやあ~見て良かった~。
友達3人と行って、周りは年配のご夫婦とか一人で来てた男の人が多かったなあ(メンズDAYでした)
泣いて笑ってまた泣いて…最後のシーンなんてもう、声を出して泣きそうなくらいでしたよ

大満足な映画でした
2006/06/21(水) | 映画 |
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コメント(8)
ミチ
こんにちは♪
TBありがとうございました!
子役はたくさん変わりましたがみんなほくろをつけていたのが面白かったですね~。
あの時代には戻れないし、戻ろうとも思わないけれど、今とは全く違う雰囲気(学校にしても地域にしても)だったのだろうなと思います。
見終わった後ほんわかした気持ちになりました。
2006/06/22(木) 17:27:43 | URL | [ 編集]
ミマム
☆ミチさん
こちらこそ、ありがとうございます!
貧しかったけど、心に余裕があった時代だったんですよね。
生徒と一緒に泣いてくれる先生って、今、いるかなあ。居て欲しいですけど(^^)
たくさん泣いてしまいましたが、私も気持ちはほんわか、一緒に見に行った友達ともこの映画の話に花が咲いて、ミチさんや、他の色んな方のブログを見させていただいてはまた思い出して泣いています。
2006/06/22(木) 22:36:47 | URL | [ 編集]
たけちゃ
コメントどうもです・・・
この映画、通勤途中にある映画館では、アンコールでいまだに上映してますけど、ホント泣けましたよ。観たのは先週金曜日で偶然隣の席にいた女性も泣いていたので、遠慮せずに、負けずに、ハンカチまで取り出して泣いてしまいました。。・・fc2の人の記事で思わずTBしちゃうこと多いんだけど大抵一方通行なんですよね、スイマセン。またTBしちゃうかもしれませんけど迷惑でなければ放置でいいのでヨロシクです♪
2006/08/28(月) 17:43:49 | URL | [ 編集]
ミマム
たけちゃさんへ
わざわざありがとうございます。
この映画、こちらの地区でも期間は短いですが再上映されているようです。
トラバの返信、入る時もあれば入らない時もあって、申し訳ないなあ~と思っています。
記事は読ませていただいてますので、こんな状態で良ければまたトラバして下さいね(^^)
2006/08/29(火) 12:24:19 | URL | [ 編集]
ケント
こんばんはケントです
TBさせてください
この映画を観るのがだいぶ遅くなりましたが、
これほどいい映画だとは、それに僕の少年体験が重なって・・・涙涙涙でした。
子供を愛する人が先生に、患者を愛する人が医者になって欲しいとつくづく感じました。
2007/01/08(月) 19:29:40 | URL | [ 編集]
ミマム
ケントさんへ
こんにちは。
トラバ、ありがとうございました。
ご自分の体験と重なる内容だったとのこと…
尚更深い思いでご覧になったんでしょうね。
貧しい時代にみんなにあった暖かい気持ちに、私も泣かずにはいられませんでした。
2007/01/09(火) 15:22:08 | URL | [ 編集]
kimion20002000
洋八
TBありがとう。
洋八は、漫才やってても、目立ちませんでしたからねぇ。
どこにいたんでしょう(笑)
2007/03/11(日) 18:10:39 | URL | [ 編集]
ミマム
kimion20002000さんへ
こちらこそ、トラバありがとうございました。
洋八さん、確か階段のところ?だったかな?
すでに忘却の彼方、です(苦笑)
2007/03/11(日) 20:30:01 | URL | [ 編集]
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公開2週目に土曜日だけレイトショーがあるとわかり、隣県まで・・・節約ですよ!節約!ケチだからじゃありません。
2006/06/22(木) 15:51:04 | ネタバレ映画館
笑顔で生きんしゃい!■監督 倉田均■脚本・原作 島田洋七■キャスト 吉行和子、工藤夕貴、三宅裕司、山本太郎、緒方 拳、浅田美代子、鈴木祐真、池田晃信、池田壮麿□オフィシャルサイト 『佐賀のがばいばあちゃん』 昭和32年広島。 原爆症で、早く父親を亡くし
2006/06/22(木) 17:21:49 | 京の昼寝~♪
映画館にて「佐賀のがばいばあちゃん」漫才ブームで一時期を築いたB&Bの島田洋七の自伝小説の映画化。わざわざお隣の県まで見に行った甲斐があった、笑いと涙の104分!昭和32年広島に住む明広少年は、母の元を離れて佐賀の祖母(吉行和子)の家で暮らすことになった。まだ
2006/06/22(木) 17:25:03 | ミチの雑記帳
「佐賀のがばいばあちゃん」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:吉行和子、浅田美代子、緒形拳、三宅裕司、島田紳助、島田洋八、山本太郎、工藤夕貴、他 *原作:島田洋七 感想・評価・批評 等、レビューを含む記事・ブログからのトラックバックを
2006/06/23(金) 02:41:11 | 映画レビュー トラックバックセンター
この原作は珍しく文庫になってすぐ購入して読んでいました。本の帯にはビートたけしが「こんちきしょう、洋七はばあちゃんという、すごい財産をもっていやがった」とコメントを寄せていました。
2006/06/24(土) 09:21:15 | ちょっとひとことええでっかぁ~♪
人がこけたら笑え。自分がこけたらもっと笑え。人間は死ぬまで夢を持て!その夢が叶わなくても、しょせん夢だから。笑顔で生きんしゃい。
2006/06/26(月) 19:53:41 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
感動度[:ハート:][:ハート:][:ハート:][:ハート:] (公式HP)笑い度[:ラッキー:][:ラッキー:][:ラッキー:]泣き度[:悲しい:][:悲しい:]満足度[:星:][:星:][:星:][:星:]【監督】倉内均【脚本】 山元清多/島田洋七【原作】島田洋七【出演】吉行和子/浅田美代子/鈴木
2006/06/26(月) 21:33:51 | アンディの日記 シネマ版
公式サイト映画 『 佐賀のがばいばあちゃん 』 [試写会鑑賞]2006年:日本 【6月3日ロードショー】[上映劇場 ]監 督:倉内均脚 本:山元清多、島田洋七 原 作:島田洋七[ キャスト ] 吉行和子 浅田美代子 鈴木祐真 池田晃信 池田壮磨 緒形拳
2006/06/30(金) 02:53:52 | やっぱり邦画好き…
漫才コンビB&Bの島田洋七氏は、その喋くりの上手さから好きな芸人の一人なのだが、以前「徹子の部屋」に出演した際に自身の幼き頃の話をされていて、その内容が正に抱腹絶倒だった。*****************************生まれる前に父親を原爆の
2006/07/11(火) 03:12:54 | ば○こう○ちの納得いかないコーナー
ぼっけぇばあちゃんと周囲の人々の人情に泣かされる。B&Bの漫才そのままにギャグ満載の映画・・ではなくて、悲しくて可哀想で、泣ける映画だ・・ 明るい貧乏を自称する佐賀のばあちゃん、弁当には梅干しと生姜という貧乏な割に、古いけれども大きな家に住み、野球のスパ
2006/08/27(日) 18:19:08 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~
先日、映画『佐賀のがばいばあちゃん』を観て来ました。いや~、観たかったんですよ。なかなか観に行く機会がなかったんですが、8/18から全国拡大ロードショーとなり、ちょいと近場でも上映するということでやっとこさ観に行けました。 お笑い芸人の島田洋七さん原作による
2006/08/31(木) 19:11:36 | 蛇足帳~blogばん~
佐賀のがばいばあちゃん(2回目)一部公開中ストーリー ☆☆☆☆☆映画の作り方☆☆
2006/09/14(木) 09:05:31 | シネマ de ぽん!
最近の日本映画は四極化しているようです。 『日本沈没』や「海猿」「踊る大捜査線」両シリーズのようなエンターティメント大作。 『嫌われ松
2006/09/19(火) 06:01:15 | シネクリシェ
佐賀のがばいばあちゃん2006年6月3日 全国公開公式サイト: http://www.gabai-baachan.com/ゴウ先生総合評価: B 画質(ビスタ): B- 音質(ドルビーサラウンド): B+
2006/11/29(水) 00:14:31 | 映画と本と音楽にあふれた英語塾
★★★★☆ 久しぶりに本当に良い映画を観た。これほど人の優しさを感じたのは、一体何十年振りであろうか。心が熱くて熱くて堪らない。終始涙が止まらないのだ。声をあげて大声で泣いた、泣いた、泣いた。 そう戦後の日本は、皆んな貧しかった。それでも皆明日を夢見て
2007/01/08(月) 19:30:05 | ケントのたそがれ劇場
監督:倉内均出演:吉行和子、浅田美代子、鈴木祐真、池田晃信、池田壮磨、岩永明広、緒形拳、三宅裕司、島田紳助、島田洋八、保積ぺぺ、山本太郎、工藤タ貴評価:89点公式サイト(ネタバレあります)島田洋七が本を書いたと知ったときには....
2007/01/11(木) 23:45:48 | デコ親父はいつも減量中
カテゴリ : ドラマ 製作年 : 2005年 製作国 : 日本 時間 : 144分 公開日 : 2006-06-03~ 監督 : 倉内均出演 : 吉行和子 浅田美代子 鈴木祐真 緒形拳 三宅裕司 島田紳助 島田洋八 山本太郎 工藤夕貴 戦後、早くに父親を亡くした明広は、母親が働くため、佐賀のばあち
2007/03/05(月) 12:38:03 | サーカスな日々
佐賀のがばいばあちゃんあらすじ戦後間もない広島に住む明広は、母の元を離れ佐賀にある祖母(吉行和子)の家で暮らすことになった。感想島田洋七のベストセラーの映画化。明るい貧乏のススメあの時代に比べ、今は豊かになったがそれと引き換えに失った心の豊かさを気付か..
2007/12/01(土) 23:29:35 | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ