「ＤＡＩＳＹ／デイジー」

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この映画を予告で見た時に映っていたのはチョン・ウソンとチョン・ジヒョンだったので
てっきりこの二人のラブストーリーかと思っていたら
パクウィ(ウソン)→ヘヨン(ジヒョン)→←ジョンウ　だったんですね。
ジョンウ役のイ・ソンジェさんって初めて見る役者さんかなあ。

好きになってしまった彼女には愛する人がいて、思いを告げられないままの切ない恋の話はただそれだけで充分いい話なのに、涙が出るようなことがなかったのはパクウィのストーカー度が強かったからかも知れません。
ヘヨンとジョンウの恋もジョンウの人生も何だかあっさりしていたような…。
ヘヨンを譲り合うかのようなジョンウとパクウィの会話もどう見たらいいのか…
愛する彼女を守りたい気持ちなんでしょうけど、心の弱い部分がうつっているように見えました。

ヘヨンに近づく勇気はあったのに、もう一歩踏み出すことをしなかったパクウィ。
ヘヨンは自分の絵が誰の元にあるのか、毎朝花を届けてくれる人が誰なのかを気にしていたのに、パクウィは船の中で彼女の書いた絵を見せないようにしていました。ヘヨンと一緒に夕食の時間を過ごしている途中、抜け出して“仕事”を終えて戻ってきた時にデイジーの花をプレゼントしていたら彼女に気づいてもらえたんじゃないの？とも思いましたが、そうしなかったのはパクウィが臆病だったから、なんでしょうか。いや、ここのシーンはたいして意味がなかったかも知れませんね。私のほうが考え過ぎかな。

画家の卵のヘヨンに恋をしたパクウィは自分も絵を描くようになり、彼女がいつも見える部屋を借り、読唇術まで習得。ラスト、広場での銃撃戦の中でヘヨンの言葉を読み取る彼の姿がありました。ここはきっと切なくて悲しいシーン。
飛び込んでいって彼女を抱いて走るパクウィ…ウソンさん、かっこいい。かっこいいです。
が、残念ながら感情移入できていない状態で見ていたので、一生懸命彼女を守ろうとしているその映像に感動できない自分が逆に申し訳ないような気持ちにさせられてしまったのでした

ヘヨンの書く絵とチョン・ウソンの喋る英語、それからデイジーの咲く草原は美しかったですね。
船の中にあったヘヨンが書いた絵のひとつ、福山くんに似ていませんでした？
それから「４月15日」は「４時15分」に関係あり？

「私の頭の中の消しゴム」でウソン株が上がっていた私。
期待しすぎたかも知れないし、ある程度期待に応えてくれた映画ではありましたが
何とも惜しかったです。