神はサイコロを振らない 最終話

とてもいい形で終わった最終回でしたね。
結局、運命を変えることはできなかったけど
生きている人の心や気持ちは動きました。
大屋本部長の謝罪は胸に響くものだったし
菊介を励ました亜紀の心も彼に届いたようです。
そして哲也とヤス子も…。

亜紀が消えてしまったその瞬間はまるで夢であったかのような不思議な感覚で、「やっぱり…」と思うと同時に何か昇華したような安らいだ気持ちがありました。
そして、残された者にも希望を残してくれました。

　『10年前のあなたはどんなあなたでしたか？』
で問いかけられたこのドラマには毎回テーマがありました。

　・10年前に愛していた人を、今でも一番愛していますか？
　・10年前にがんばっていた仕事を、今も続けていますか？
　・10年前いつも一緒だった友達は、今も一番の親友ですか?
　・10年前泣いた映画で、今も泣けますか？
　・10年前にしていた恋のように、今もトキメクことはありますか？
　・10年前になりたかった自分に、今なっていますか?
　・10年前に探していた自分の居場所は見つけられましたか?
　・10年前の正義感や情熱を、今も持ち続けていますか?
　・最後の一日をあなたならどう過ごしますか？

10年前の自分と今までの10年を振り返ることで10年後の自分はどうしているだろうと考えた時、自ずとしてどう生きていくべきかをも考えさせられました。

大好きだったこのドラマ、おちゃらけた部分が楽しかった時とそうでもなかった時もあり、もう少し深く知りたかった部分もありましたが、それだけ惹きつけられていたような気がします。

ステキなドラマをありがとうございました。

神はサイコロを振らない 大石 英司 中央公論新社 2004-12 by G-Tools