
真面目なマジメくんが面白い。
この映画と同じ原作者、三浦しをんさんのドラマ「まほろ駅前番外地」の
行天春彦とは違ったキャラクターの松田龍平さん。
真面目もここまでくると面白くておかしくて
思わず声を出して笑ってしまいました。
編集部の新入り、黒木華ちゃんも「まほろ」に出ていたけど
そのドラマの中のエピソードを思い出して、こちらも思い出し笑い。
辞書を作るって、地道な作業なんですね。
その長い年月の中で命を終えた人もいれば
結婚し、家族を持って新しい命も生まれる。
日々の流れの中で、時代とともに変わっていく言葉。
その言葉の意味するところ。
一つの言葉の意味が辞書によって違っていて
それが、編集する人の実体験によって作られているものだと思ったら
辞書を「読む」のも楽しくなるかも?
どれだけの時間がかかるかわかりませんが…。
タケさんの孫の名前が香具矢で
香具矢が現れたシーンのバックには大きな満月。
思うところは「かぐや姫」…
もしやこの世の人ではない人物の設定?と思ってしまいました。
自分の気持ちを伝えるのに自筆の文章もいいものだけど
やっぱり大切なことは、言葉で言ってほしいもの。
コミュニケーションは言葉。
言葉の海
人は辞書という舟で
その海を渡り
自分の気持ちを的確に表す言葉を探します
誰かと繋がりたくて
広大な海を渡ろうとする人たちに
捧げる辞書
それが大渡海辞書を作る作業の中で流れていたさざ波の音が
心地よく、まさに舟を編んでいるように感じられました。
見終わった劇場の出口でもし「大渡海」が販売されていたら
迷わずに買っていたんじゃないかと思います(笑)
2013/04/20(土) | 映画 |
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コメント(2)
みのむし
めちゃくちゃ面白かったです。
辞書ってものすごく労力をかけてつくられているのに案外誰も使ってないような気がしてかわいそうと思ってしまったり・・。
でもこうしてひとつひとつ頭をひねってあの説明文が書かれていると思うと大事にしないといけないなとたまには引かなくちゃ。と思ったりしてしまいますね。
そして馬締とかぐやの恋バナも面白かったし
それを暖かく見守る編集部のみなさんが面白かった~。
2013/04/30(火) 16:07:24 | URL | [ 編集]
ミマム
◆みのむしさん
私も、うちにある使っていない辞書に
申し訳ないような気持ちになってしまいました。
年月も人も、たくさん関わって
あんな苦労があって辞書が作られるんですねえ~。
マジメさんの恋バナ、女性社員が
ソッコー電話を入れていたのが可笑しかった。
どんな子か見に行きたい気持ち、わかりすぎました(笑)
2013/05/01(水) 20:27:37 | URL | [ 編集]
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□作品オフィシャルサイト 「舟を編む」 □監督 石井裕也□脚本 渡辺謙作□原作 三浦しをん□キャスト 松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、小林 薫、加藤 剛、 ...
2013/04/20(土) 12:47:30 | 京の昼寝〜♪
大渡海めっちゃ欲しい。
2013/04/20(土) 12:47:56 | Akira's VOICE
さて、お久しぶりの映画感想ですね
こちら三浦しをんさんの小説原作の映画化ですね
ほぼあらすじも知らずに見た映画です
個人的には私は前情報を入れすぎると余計な先入観が入るの...
2013/04/20(土) 23:34:53 | にきログ
『舟を編む』を渋谷のシネパレスで見ました。
(1)昨年の本屋大賞を受賞した際に原作本〔三浦しをん著『舟を編む』(光文社)〕を読んだことから、本作にも興味が湧いて映画館に出
2013/04/24(水) 22:34:11 | 映画的・絵画的・音楽的
映画「舟を編む」観に行ってきました。2012年本屋大賞に輝いた三浦しをん原作の同名小説を、松田龍平・宮崎あおい主演で実写化した作品。物語の始まりは1995年。出版社の玄...
2013/04/24(水) 23:30:10 | タナウツネット雑記ブログ
JUGEMテーマ:映画館で観た映画 
 
冒頭は凄く地味なストーリー。
 
西岡正志と三好麗美のことがなければ
 
平凡すぎて飽きてしまうくらい地味
2013/04/25(木) 21:17:22 | こみち
言葉は海。 それは海の如く広く大きい。 ずっとそこにじっとあるように見えるけれど
2013/04/27(土) 06:33:10 | はらやんの映画徒然草
舟を編む 監督: 石井裕也 出演: 松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、宇野祥平、又吉直樹、波岡一喜、森岡龍、斎藤嘉樹、...
2013/05/01(水) 21:36:32 | 映画@見取り八段
『舟を編む』は、辞書の編纂という地味で気の長そうな仕事が、想像を遥かに上回るほど地味で気が長いことを描き、そこから絶妙な笑いを生み出すコメディだ。
本作は1995年を舞台にしているけれど、描かれる内容は極めて今日的だ。東日本大震災後の私たちにとって、切実な問題でもある。
それどころか、時代設定が1995年であるところがミソなのだ。
20年にも及ぶ辞書作りは、いつの時代を舞台にし...
2014/01/03(金) 21:10:43 | 映画のブログ
原作は2012年、本屋大賞で第1位を獲得した三浦しをんの同名小説「王様のブランチ」で、ずっと、ブックランキングで、1位、ならびに上位をキープしてたので、映像化したら、どんな風になるのかな?と思っていたら、映画の世界でも受賞!密かに、すごく嬉しかったのでした。期待通り、すごく面白かったです。キャスティングもハマってたし、丁寧さと風情があって、贅沢な時間でした。それに、国語辞典『大渡海』作りの丹...
2014/04/30(水) 08:33:52 | のほほん便り