不毛地帯 最終回

暴墳した５本目の井戸の掘削を進める指示を出す壹岐。
すでに60億もの費用を投資しているうえ、
自分の綿花取引のことに口を出されて
ついにキレてしまった大門社長。
壹岐を追い出し、里井を呼び戻すつもりで
役員の前に里井が新副社長として紹介され
意気揚々と挨拶をしているその最中に入ってきた
「石油が出た」という知らせ。
うう～ん。何という絶妙なタイミング…。
役員たちの拍手の中で感無量の涙を浮かべる壹岐と
唖然な顔の里井の対比がハッキリ言って面白かったです(笑)

退陣を促され、「じゃあ会長に…」と言う大門に
「いやいや、ここは一気に…」と
相談役になることを勧めた壹岐。
社長の椅子を狙ってたようには見えなかったけど
これにはどんな思惑が？と思っていたら
壹岐自身も会社から身を引くことを考えていたんですね。
で、「あとは組織が戦うべき」と…。

谷川さんが亡くなってしまったのはショックでしたね。
千里とは結婚せずに終わってしまい、お別れ…。
仕事で負け続け、憎い存在だった壹岐に
「まだ終わってないぞ」と詰め寄る鮫島は
ライバルがいなくなることが悔しいし寂しい感じに見えて
今までの戦いが思い出されました。

かつて抑留されていたシベリアの地を訪れ
過酷だった日々と亡くなった仲間を思って涙する壹岐。
ここから始まり、ここで終わる。
全部見てきて、これですべてつながったことを感じさせられました。

野望、野心が激しく感じられる、やり手の商社マンではあったけど
一緒に仕事をしてきた仲間、同僚を大切にしてきたのは
彼のその過去の実体験があったからのことで
退職にあたっての「組織が戦うべき」という思いも
同じところから生まれたものではなかったかと。

そして、いつも見てきたエンディングのキャストのスーパーが
「壹岐家」や「秋津家」という家の名前だったり
「近畿商事」や「東京商事」という会社の名前でくくってあったのは
壹岐が言ってた「組織」の意味合いがあって
すべての人はどこかの組織に所属する、ということを
表していたのかな～？と思ってみたりもしました。

初回の重い話に視聴継続が危ぶまれましたが
気づいたら全話見てしまいました(笑)
最後まで見届けられて満足です。

そしてそして。
いっときはいつ死んでもおかしくない状態だった里井が
元気になってくれて良かった。
この人も鮫島と同じように、ライバルの壹岐の存在があったから
頑張ってこれたのかな～と(笑)

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